相続
遺言書には、主に自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言があります。遺言書がない場合、遺言書が無効な場合には、遺産分割協議が行われ、遺産分割協議書を作成します。それがまとまらない場合には家庭裁判所による調停・審判手続きに移行します
なお、相続人には、相続をするかどうか選択する自由が与えられており、相続を放棄することもできます。しかし、放棄にはメリットやデメリットがあり、放棄できる期間にも制限があります。
相続が終わった後も、土地建物に関する名義変更や相続登記などをする必要があります。
また、どのような財産が遺産に含まれるのか、何らかの事情で相続人が相続できなくなってしまった場合に、遺産分割はどのようにおこなわれるのか、認知症の高齢者のような方が相続人になるような場合にとる必要のある手続等についても知っておくことで、相続手続きをスムーズに進め、トラブルを回避することにつながります。
相続に関する基礎知識や事例
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相続の流れ
相続の大まかな流れは以下のようになっています。 ■法定相続人の確定 被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍を取得し、だれが相続人になるのかを確定します。民法では、常に相続人になる人として、被相...
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相続のための事前準備
相続のための事前準備としては、以下の4つが挙げられます。 ■法定相続人の確認 遺産分割協議にあたっては、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本が必要になります。 これを取り寄せ、法定相続人が誰な...
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遺言書
遺言には、普通方式と特別方式の2つがあります(民法967条)。 通常行われるのは普通方式のもので、以下の三つがあります。 ■自筆証書遺言 自筆証書遺言は、遺言者が遺言書の内容の全文、日付、氏名...
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遺産分割協議・調停
遺産分割の方法は大きく分けて3つあります。まずは、被相続人の遺言による遺産分割方法の指定があればそれが優先されます。遺言がない場合や、分割方法の指定がない部分については、遺産分割協議によって分割...
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相続放棄
相続財産は、相続の開始に伴って直ちに相続人に帰属し(民法896条)、相続人が相続の開始を知ったかどうか・相続人に相続する意思があるかどうかは関係ないことになっています。 しかし、これは「相続財...
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相続放棄のメリット・デメリット
相続放棄にはメリットもあればデメリットもあります。 まずは、メリットについて見ていきます。 「相続」と聞くとポジティブなイメージを抱きがちですが、受け継ぐ財産には被相続人が負っていた債務等のマ...
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相続放棄の期限
民法によれば、相続放棄をする際には、「自己のために相続の開始があったことを知った時から三箇月以内に」しなければなりません(民法915条1項本文)。 これが具体的にどのような時期を指すのか、をき...
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相続放棄の流れ
相続放棄の流れは次のようになっています。 ■家庭裁判所に書類提出 相続放棄をする際には、放棄しようとしていることを家庭裁判所に申述する必要があります(同法938条)。相続放棄申述書、被相続人の...
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遺産分割協議書を作成する
遺産分割協議書とは、共同相続人全員の遺産分割協議により相続財産の分割方法が決定した際に、その内容を書類にしたものをいいます。民法上は、共同相続人全員で協議をすることが求められているのみで、遺産分...
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相続後にすべきこと
相続手続きをし、例えば土地を相続したとしても、そのまま放置しておくのではなく、相続登記等いくつかの手続きをしなければなりません。 例えば、借地・借家を相続した場合、権利を承継することはできます...
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遺産の範囲
民法は、「相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」と規定しており(民法896条本文)、これを包括承継主義の原則と言います。 包括承継とは、「相続」という一つの...
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代襲相続
相続人となるべき子または兄弟姉妹が一定の事由により相続権を失った場合には、その者の子が、その者の受けるはずだった相続分を、被相続人から直接に相続できます(民法887条2項・889条2項)。これを...
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成年後見
例えば認知症の高齢者など、判断能力が低下している人の行う法律行為は無効になってしまいます。遺産分割協議は法律行為なので、そのような人が相続人になる場合には、成年後見制度を利用するのが一般的です。...
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不動産相続
相続で不動産を入手した際には「不動産の名義変更」を行う必要があります。 仮に名義変更を行わず故人名義のままであるならば、その不動産は売却することができなくなります。 また、相続する者が決まってい...
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遺留分・遺留分侵害額請求権とは
■遺留分とは 遺留分とは、兄弟姉妹以外の相続人が最低限もらうことのできる相続財産のことをいいます。 すなわち、遺言に基づく遺贈などや、死因贈与契約(贈与者が亡くなったことを条件に財産を贈与する契...
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みなし相続財産とは|代表例や注意点など
■相続財産とは 相続の開始時期や相続対象について規定している民法は、相続人の方は、被相続人の方がお亡くなりになった時(民法第882条)から、その「財産に属した一切の権利義務を承継」(民法第896...
鈴木弁護士相談サイト(新大塚法律事務所)が提供する基礎知識
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物損事故
交通事故により自動車が壊れることを、物損事故といいます。 物損の場合は、損害が比較的早期に確定します...
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子供の養育費
「自分は離婚したいと考えているが、離婚後の子供の養育に必要な費用を捻出できるか不安だ」 「親権は取得し...
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離婚後の氏と戸籍
婚姻によって氏を改めた方や、お子様をお持ちの方にとって「離婚後に、ご自分やお子様の氏や戸籍がどうなるの...
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協議離婚・調停離婚の違いとは
「離婚しようと考えているが、どのような方法で離婚するのが最適なのか判断できない。」 「協議離婚と調停離...
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練馬区の交通事故は弁護士鈴木成公にご相談ください
「交通事故の被害に遭ってしまい、動揺している。どのように解決していけばよいだろうか。」 「損害賠償請求...
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示談交渉
交通事故に遭遇した際、被害者が損害賠償を請求するためには、加害者との示談交渉を行う必要があります。 ...
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■遺留分とは 遺留分とは、兄弟姉妹以外の相続人が最低限もらうことのできる相続財産のことをいいます。 す...